松本薫選手引退「ポスト野獣」は誰?柔道女子57kg級の行方

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柔道女子57kg級の松本選手と言えば、ロンドンオリンピック金メダル・リオデジャネイロオリンピック銅メダルを始め、数々の大会で華々しい戦績を残してきたことで有名です。

試合中の鬼気迫る迫力と、キレのある投げ技で「野獣」とも呼ばれた松本選手ですが、結婚・出産を経て出場した2018年講道館杯での無念の初戦敗退をきっかけに、引退を表明してしまいました。

長年に渡り、同階級を牽引してきたエースの引退で、今後女子57kg級はどうなっていくのでしょうか。

今回は次世代を担うB(シニア)強化・C(ジュニア)強化・D(カデ)強化の各クラスから1名ずつをピックアップして、次世代のエース、「ポスト野獣」を探ってみたいと思います。

 

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富沢佳奈 選手(東海大学)

まず一番に挙げたいのが、現在女子B 強化の富沢佳奈選手です。

1999年生まれの19歳。小学生時代に全国小学生柔道大会に埼玉県代表として2年連続出場。当時から注目を集めた選手でした。

田島中学校へ進むと、2年生の時には全国中学校柔道大会52kg級で準優勝、3年生では古賀ひより選手、そして阿部詩選手を破って金メダルに輝き、女子D強化選手に選出。

埼玉栄高校へ進学してからは女子国内外のカデ大会・ジュニア大会において優秀な成績を修めています。

なんと高校1年生で、全日本カデ大会で優勝、その後は世界カデでも1試合を除きオール一本勝ちの金メダルを獲得し、女子C強化に上がります。

講道館杯へも初出場、高校1年生ながら3位入賞と素晴らしい快挙でした。

 

ところが2017年のインターハイで惜しくも準優勝、年度末の全国高校選手権では3回戦敗退を喫し、ここで階級を57kg級に変更。

成長期にあって、自らの体と付き合っていくのは大変な苦労を要したのでしょう。余談ですが、柔道選手の減量もかなりシビアなものがあります。

階級変更の後はまた復調し、2017年インターハイを優勝。2018年には東海大学へ進学。再度講道館杯への出場も果たし、強豪・舟久保晴香選手を破って見事初優勝。晴れて女子B強化へ昇格しました。

身長161cmと大柄ではないものの、そうは見せない豪快な内股が持ち味の選手です。なんと阿部詩選手を2度も破った実力もあり、まだまだ19歳と伸びしろのある富沢選手、次世代「ポスト野獣」争いでは最も有力な候補と言えるでしょう。

 

古賀ひより 選手(創志学園高校)

中学生時代、先の富沢選手とお互いにしのぎを削ったのが古賀ひより選手です。

同じく成長に合わせて52kg級から1階級上げ、現在は女子57kg級のC強化選手です。

父はあの1992年バルセロナオリンピック金メダリストである古賀稔彦さん、現在は環太平洋大学柔道部の監督です。

兄が2人おり、かたや学生体重別73kg級のタイトルホルダーである古賀颯人選手、かたや全日本ジュニア・世界ジュニア王者である古賀玄揮選手。まさに柔道エリート一家の出身です。

父である稔彦さんの指導を受けるべく、岡山県にある創志学園高校へ進学。

2017年に2年生で全国高校選手権3位・全日本カデ体重別準優勝と着実に戦績を挙げてきました。

ところが同年春からは不調に陥り、インターハイはベスト8、全日本ジュニア体重別では初戦敗退。

2018年春には全国高校選手権で準優勝するも、同年のインターハイでは初戦敗退と、現在は苦戦が続いています。

151cmとかなり小柄で調子の波のある選手ではありますが、団体戦大将として遥かに大きな選手を破った実績もあって、父稔彦さんのような担ぎ技を身に付ければ、これからまだまだ化けてくる可能性はあり、どのような成長を遂げるか見守りたいところです。

 

五十嵐日菜 選手(国士舘高校)

3人目に挙げるのは、まだ16歳の若いD強化選手です。

中学校2年生の時に全国中学校柔道大会・女子57kg級で優勝。

続く3年生で2連覇を果たしましたが、この試合が圧巻でした。

とにかく自ら積極的に攻める攻撃的な柔道を見せ、優勢勝ちだった3回戦を除くと、なんと全試合を50秒以内で一本勝ちしているのです。

決勝すら40秒で仕留めています。

 

実は五十嵐選手、3年生の全中大会は柔道部のない公立中学校からの出場でした(前年は同じ公立ではあるものの、強豪として有名な中学校から出場)。

地元中学校に転校し、自ら稽古先を探して電話。日々の練習メニューも自分で組み立てていたというから驚きです。

ただひたすら自分の柔道を追い求めていくストイックな姿勢は、試合内容と相まって非常に印象深いものでした。

2018年に東京の名門・国士舘高校に進学。夏のインターハイこそ初戦敗退という結果に終わりましたが、まだまだ高校1年生。将来性は抜群、これからの活躍に相当な期待が持てます。

 

まとめ

さて今回は20歳以下の若い選手をピックアップしてみましたが、いかがでしたか?

10代はまだまだ成長期、東京オリンピック以降の日本柔道界のエースとして活躍が見込める年代です。

女子57kg級は軽量級並みのスピードもあり、かつパワーもあるというまさに「柔と剛」の同居する階級。

今回取り上げた選手も、そうでない選手も、お互いに競い合い切磋琢磨して、ぜひ松本薫選手のような、攻撃的で迫力のある戦いを見せて欲しいものです。

(uo)

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